自分を過小評価してしまうのは、月のまやかし?

こんにちは、ゆくりです。


インスポスター症候群という言葉を聞いたことがありますか?


インポスター症候群とは、仕事である程度の成功を収め、周囲からそれなりの評価を得ているのにも関わらず、自分自身を過小評価してしまう心理状態を指します。


成功体験に対して、「たまたま運が良かった」とか「周囲のおかげ」などと言い、必要以上に自分を卑下してしまうことです。


インスポスター症候群は「成功を収めている」という前提があるものの、褒められても素直に喜べないという日本人は多いと思います。


では、占星術ではどんなところに着目するといいのか・・


アスペクトやサインによって色々なパターンが挙げられますが、一つは「月」にあると思います。


月は、一人で過ごしているときに無意識に出る態度、心の機微を表します。怖いことは何も起こっていないのに、「言語化できない不安」「どんなに頑張っても不足感がある」ときってないですか?


サインによって出方は異なりますが、例えば山羊座月なら、「弱音を吐いてはいけない」「結果を出すべき」という強迫観念があったり、魚座の月なら「人に優しくあらねば」「優しい人と思われたい」と感じやすかったりします。


これらは全て、自分の中にある「不足感」からきているもの。


マドモアゼル・愛先生の「月の欠損」の話は有名ですが、私は欠損というより、月の年齢域(0〜7歳)で築いた親との関係性によって、大人になってからの感情の表現方法が左右されると感じています。


月の不足感に目を向けていない人は、幸せそうな人が多いです。悪い月の無意識を意識化して、プラスに変換しているんですね。


月が求める最終ゴールは「安心」です。安心したいから頑張るし、人に認められてこんな自分でもいいんだって安心したいからいい顔する。


でも、その頑張り方って論点が少しずれていませんか?


不足感を補おうとすればするほど、自分が疲弊していってしまう。それは月がみせる、一種のまやかしです。


大切なのは、月に「発展性」を期待しないこと。

占星術の観点で言うと、月は「現在から過去へ向かう力」であり、未来に向かう力はありません。また、既に起きたことを取り込む力(変えようのないことを知ろうとする力)もあります。つまり、そこに発展性は生まれないんですね。


じゃあ、月をどう使うか?というと、安心感のベクトルを変えると良いです。


例えば月が牡牛座なら五感で満たす、魚座なら一人の時間を大切にする、山羊座なら成果を自分で褒めてあげるなど、安心感のベクトルを「自分」に向けることで、内側からエネルギーが湧き、太陽に舵取りを任せられるようになります。


月は心の土台。月を無視すると不満が溜まってしまうので、月のまやかしには注意してください。

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