能力の偏りを示すステリウムについて

こんにちは、ゆくりです。


天体が一つのハウスに団子状に集まっているステリウム


毎年1000人以上のホロスコープチャートを見ている人が「個性的な人に多い」と教えてくれました。私が鑑定をする際にも、結構いらっしゃいます。


例えば、6ハウスに5つほど天体が集まっている看護師の女性。「私、この仕事向いてないかも・・」と相談に来られましたが、彼女は何年も看護師としてのキャリアを順調に築かれてきた方でした。


その時点で、医療や介護などに従事することが適職か天職なんだろうなと推測できます。でも、ステリウムの弱点は、トランジットの星の影響を強烈に受けること。そのタイミングで思い詰めてしまい、「私って道を踏み外してない?」と心配になるようです。


そもそも一つのハウスの影響が強烈ということは、性格や能力などにも大きな偏りが出ます。


“才能は能力の偏り”と捉えると、冒頭にお伝えした「ステリウム持ちは個性的な人が多い」という解釈に少し通じるものがありますね。「才能」とは、突出した一面が注目されたときに認識されやすい言葉です。


そして、その“偏り”は、何かを犠牲にする可能性も孕んでいます


例えば、10室ステリウムの人は、自分の使命感に燃えて仕事に精を出す傾向がありますが、仕事ばかりに意識を向けて、家族を持たない、もしくは家族にエネルギーを注がない(余力がない)可能性は高いです。


もちろん絶対じゃないですが、仕事を優先して家庭との時間を取らなかったり、その結果、いつの間にか家族と心の距離ができていたりします。


また、定年退職後に地域のコミュニティに入ったら自分の居場所がない・・と気付くようなケースもあります。


これは、自分が10室を頑張っていたからということが言えるわけですが、ホロスコープチャートで星が集まっている場所は、頑張った方がいいわけです。


じゃあどうすればいいか?というと、やはり反対側のハウスが鍵を握っています


この場合、10室だけじゃなくて、4室に意識を向けるといいよってことです。10室に意識が向くのは天体がある以上自然な成り行きなので、天体がないハウスは、自分で意識を向ける必要があります。


つまり天体がない=意識しなくてよい!影響はない!とはなりません。


星が集まっているハウスの反対側を意識して、バランスを取ることが大事です。反対側のハウスは無視できないハウスです。


また、空っぽのハウスに掛かるカスプが何座なのか、その支配星はどこに位置しているのか、という視点でも読み解くことができます。


さらに、空を運行している星(トランジット)が空っぽのハウスを通過中であれば、そのハウスの意味を意識することで運が開けてきます。


星のある・なしに関わらず、もっと鳥の目で俯瞰して見ることができれば、自分の能力や才能はいつだって開花できるはずです。


ステリウムの人は、その個性をどう生かすか?という視点を持ってみてください。


次回は1〜12ハウスまで、ステリウムがある人の意識の広げ方などお伝えします ↓↓

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