木星の“幸せ”は主体性の先にある

こんにちは、ゆくりです。


木星は「ラッキースター」と呼ばれる大金星です。


年末の雑誌やテレビの12星座年間占いの多くは、この木星を使って1年の運勢を占います。


これは現行中の星の動きを見る「トランジット法」という方法を使いますが、今日お伝えしたいのは、ネイタルチャート(出生図)の木星の恩恵についてです。


「木星の恩恵をあまり感じられません」という方がたまにいらっしゃいます。


「木星は、行動を起こさなくても勝手に幸せが運ばれる」という解釈をする占星術家もいるので、そういう意見があっても納得はできます。


「棚ぼた(=たなからぼたもちが落ちて来るように偶然の幸運がやってくること)」という言葉があるように、結果を得た後なら、誰もが「私は運が良かった」と思うかもしれません。成功者達がよく口にする言葉です。


でも私は、木星の幸運やチャンスは先に「種を蒔く」から訪れると思っています


例えば、10ハウスに山羊座の木星がある方は、知名度の高い会社とのご縁が強く、天職に出会いやすい傾向があります。


10ハウスは、お城の鯱鉾のように、12ハウス中一番目立つ場所を象徴しています。そのため、木星に限らず、MCあたりに星が集中している人は、明石家さんまさんや鏡リュウジさんのように「誰もが知っている有名人」にもなりやすいんですね。


でも、いくら天職に出会いやすいといっても、面接に行って実際に働いてみるなりしなければ、「天職」という答えには辿り着きません。その前に自己否定を繰り返していたら、巡ってくるチャンスを逃している可能性だってあります。


ただ、木星がある場所は比較的ポジティブに捉えやすいので、「私はできる」と思いやすいし、その分、運は掴みやすいはずなんです。それもまた、木星の恩恵です。


木星は能力よりチャンスを与えてくれる

木星が能力を表すかということについて。難しいところですが、能力よりチャンスというふうに捉えています。


例えば、山羊座10ハウスに木星がある人が、理想の会社に400人の中から採用されたとします。本人は喜んで、期待に応えようとポジティブな気持ちになります。でもこの場合、能力以上の仕事を求められる可能性があります。


つまり、木星は能力を授けてくれるというより、チャンスを与えてくれる星。このチャンスを活かすか殺すかは努力次第ですが、本人はポジティブに捉えやすいから、伸び代があるというわけです。


素晴らしい作物を育てるためには、種を蒔く場所を見極める必要がありますね。木星は10倍の努力を必要としそうな場所に、1の努力でするすると扉の前まで誘ってくれる感じです。


【12ハウス別】木星の特徴

1ハウスに木星がある人は身体に恵まれます。周囲からの印象もいいので、自分をアピールする行動を積極的に取るといいです。特に木星期(45歳前後)は、人から頼まれごとを受けるほど幸運が増します。


2ハウスに木星がある人は、自分に眠る能力の可能性を拙くてもどんどん掘り起こすといいでしょう。


3ハウスなら自分の考えを発信して人と繋がる循環を回していくといいし、4ハウスは身近な人を大事にすればするほど、運とお金が巡ってきます。


5ハウスは、自分の楽しいと思う感覚を信じてとにかく行動すること。6ハウスの木星は、献身的な振る舞いや肉体労働を頑張るとうまくいきやすいでしょう。


7ハウスは人とのご縁を大切にして、自分一人の力で解決しようとせず、誰かに相談することで道が開けていきます。


8ハウスに木星がある人は、他者の幸せや能力を開花させることを意識してみてください。


9ハウスは外部の情報や誰かの言葉で人生が変わる可能性が高いので、学びや情報収集をやめないこと。


11ハウスは「愛」をたくさん与えて、自分のファンを獲得することで人生が充実します。


12ハウスは表に出ない問題解決に力を入れることで感謝され、自分に運が巡ってきそう。


まずは木星が発動するための環境づくりを

木星は受け身の星なので、「使う」という意識を持つのは難しいかもしれません。


木星の恩恵を受け取りやすい環境や状況を先に作っておくことで、そこに運が巡ってきます。ゼロからの発展ではなく、自分が蒔いた種を何倍にも発展させ、素晴らしい実りをもたらせてくれるのが木星なのです。






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