こんにちは、ゆくりです。
今日のテーマは、誰もが約29年に1度のサイクルで訪れる「サターンリターン(土星回帰)」について書きます。
土星は「苦手意識」「訓練」「老成」「制限」「抑圧」などを象徴する星。
土星は「物事の進展が遅い」感覚を私たちに植え付けます。
つまり、真摯に取り組んでも達成感を味わいづらかったり、自己肯定感が下がって、「楽」より「苦」が強調されることが多いです。
だから、「土星と向き合うのは辛いな〜」とつい逃げ越しになりがち。
土星期は、55歳前後から始まります。昔の占星術では人間の寿命とリンクさせ、土星は人生最後に立ち向かう「ラスボス」的な存在でしたが、今もその名残があります。
土星は、宇宙から出された「宿題」に近いかもしれません。
そのテーマは、誰もが一つ必ず持って生まれます。その宿題のテーマが特に強調されるのが土星回帰、つまりサターンリターンです。
1回目のサターンリターン(以下:サタリタ時期)は28〜30歳の間に訪れますが、人によって土星が強調される時期が異なります。
起こりやすい事象は、親からの自立、会社の退職・就職、入院、離婚、結婚、出産など、いわゆる人生の節目・転機のような出来事。
土星のテーマを知るには、出生時の土星のサイン(星座)とハウス(土星が位置する場所)を特定する必要があります。
人って面倒くさいこと、嫌なこと、苦しいことから逃げたくなりますよね。だから、そこと向き合わうって結構しんどいのですが、この時の選択が将来を大きく変えるので、サターンリターンは侮れません。
今回はサイン別(牡羊座〜乙女座まで)に解説します。
◎牡羊座
自分を主張することや好き勝手に振る舞うことへの抵抗、勝ち負けのコンプレックス。サタリタ時期は、逆に勝ち負けや自分を積極的に打ち出す努力が必要。私という「個性」を確立させるための課題や試練に立ち向かう。
◎牡牛座
物事が続かないというコンプレックス、物やお金を失うことへの執着。サタリタ時期は思い切った断捨離、長期点な視点で見たお金の使い道や働き方の抜本的な見直し、自分の資源(リソース)を増やす努力が必要。
◎双子座
自分の考えを発表すること、発信や話すこと全般の苦手意識。サタリタ時期はSNS発信などで、多くの人と軽やかに繋がる術を身に付けるといい。コミュニティや本などから情報を集め、自分なりの考察をまとめる訓練期間。
◎蟹座
感情で人と繋がること、自分が人に与える愛や優しさに偽善的になりやすく、人との心の距離がうまく掴めない。サタリタ時期は、人と自分は違うことを再認識すること、人のことより自分のことに集中する意識が筋トレになる。
◎獅子座
承認欲求が強すぎる一面や、周囲の反応、人に与える「影響力」について悩みやすい。サタリタ時期は自分がなぜ人に認めて欲しいと思うのか、幼少期の出来事から振り返ってみるとヒントが見つかりそう。認められたい自分と、人前に出られない自分との乖離が埋まるための心のケアを。
◎乙女座
完璧主義な一面や、物事を深く考えすぎる一面にコンプレックスを抱きやすい。サタリタ時期は、たら・れば思考を一つずつ紐解いて、心の制限を外していくと楽になる。物事を観察、分析しすぎなくても大丈夫。
どの場所に土星があっても、「自分で選び取る」「舵取りは自分がやる」という主体性を持つことが乗り越えるコツです。周囲の目や世間体、親・友人の言葉に振り回されないことがとにかく大事。
今より「生きやすい人生にする」ために、思い切って方向転換しましょう。
私のサターンリターンは、栄養失調と腎臓の病気にかかって40度の熱が下がらず、入院しました。過酷な労働環境で、コンビニ食の毎日でした。人に頼らず仕事を続けていたこともよくなかったみたいです。
でも、最後まで土星のいうことを聞かず(笑)退院後も人に頼らず働き続けた結果、限界を超えて燃え尽きました・・。
30前後に立ちはだかる壁の向き合い方によって、土星がトラジットで絡んだときに降りてくるメッセージが変わります。上手に乗り越えた人はステージアップが見込める出来事が待っていますし、乗り越えられなかった人は同じような出来事が繰り返されます。
土星と向き合うことは若い人ほど苦しく感じます。それが不慣れという人もいれば、未熟だという人もいます。でも、大人になった時に、「普通に幸せ」か、「心から幸せ」という価値観の違いは少なからず生まれるようです。
「心から幸せ」の本質は、土星が私たちに成長というギフトを与えてくれるから。まるで厳しい先生、恩師のような存在なんですね。
天秤座からは(2)へ
#土星
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